Queue株式会社が運営する「LLMOナビ」の2026年9月調査では、ウォーターサーバー・浄水器に関する100個の非指名質問をGeminiに入力しました。非指名質問とは、特定の企業・サービス名を原則として含めない質問です。導入全般と設置形態の質問では登場するブランドが変わり、公式サイトが参照元にあるかどうかとも一致しませんでした。商品形式を分けて確認する視点を示します。

調査概要

調査の範囲と確認できた実行条件は次のとおりです。

項目

内容

調査主体

Queue株式会社/LLMOナビ

調査目的

想起形成を目的とした質問に対する名称の出現と参照元の把握

対象業界・対象顧客

ウォーターサーバー・浄水器。家庭や職場で飲用水・浄水設備の導入を検討する利用者を想定した質問群

対象AI

Gemini。具体的なモデル版は不明

質問と回答

設計100問/取得100回答/集計対象100回答。空欄0回答

調査年月・非指名質問

2026年9月/非指名と確認した質問100問

地域・言語

JP/日本語

検索の記録

検索発火57回答/事前学習43回答。記録された検索クエリ147件

確認できない実行条件

正確な実行日時、アプリかAPIか、モデル版、検索設定、会話履歴、再試行の履歴

出典:Queue株式会社「LLMOナビ ウォーターサーバー・浄水器業界AI検索可視化調査」(2026年9月)

取得した100回答をすべて対象としました。場所などの追加情報を求める回答も、失敗として除外していません。ファイル作成日時は、Geminiに質問を実行した時刻とはみなしていません。

本記事で使う参照元・本文言及・推薦の読み方

参照元は、回答に関連して情報源として記録されたWebページやドメインです。本文言及は、企業・サービス名が回答本文に1回以上現れた状態です。推薦は、その対象が利用、購入、相談、依頼などの候補として提示された状態を指します。名称が説明や事例に出ただけでは推薦と数えません。

出現回答率は、対象が1回以上現れた回答数を対象回答数で割った値です。同じ回答で同じ名称が何度出ても1件とし、全体は100回答、テーマ別はそのテーマの実数を分母にします。複数の名称が一つの回答に出るため、率の合計は100%になりません。

今回は推薦の役割を全件で統一判定していないため、推薦率は掲載しません。参照先と本文の個々の記述を対応付ける情報も不足しており、「本文引用の率」としては集計していません。以下は本文言及と参照元出現の分析です。

調査結果の全体像

Queue株式会社のLLMOナビによる9月調査では、検索発火は57/100(57.0%)でした。回答生成時に使用されたものとして記録された検索クエリは147件で、検索発火回答あたり平均2.58件、中央値2件です。これは記録された検索の広がりを示す値で、回答の正確性を評価したものではありません。

参照URLの記録は536行あり、同一URLをまとめると465件でした。ホスト名で区別した参照ドメインは263件です。同じページが複数回答や同じ回答内に繰り返し記録された場合、URL行数ではその反復を残しています。

ウォーターサーバー・浄水器業界のAI検索回答の特徴と押さえるべきポイント

設置形態・フィルターの質問は17問、水質・用途・試験は11問でした。ボトルが届く宅配水、補充や給水方法の異なる浄水サーバー、蛇口などに取り付ける浄水器が、同じ100問に含まれています。製品形式と利用場面を分けて読まなければ、あるブランドが登場しない理由を取り違える可能性があります。

参照元の263ドメインのうち、URLの記録が1行だけだったものは180/263(68.4%)です。一方、URL行数の上位5ドメインが占める割合は69/536(12.9%)でした。情報源の分散を示す値であり、本文に登場したサービス数や推薦の集中度を示す値ではありません。

宅配水2件、浄水サーバー2件、浄水器1件を比較対象に選びました。全製品・機種を網羅したブランド順位ではありません。

対象内順位

名称と分類

本文言及

n/N・率

指定ドメイン参照

n/N・率

同じ回答での共起

1

プレミアムウォーター

宅配水ブランド

33/100

33.0%

11/100

11.0%

11

2

クリンスイ

浄水器ブランド

29/100

29.0%

3/100

3.0%

3

3

エブリィフレシャス

浄水サーバー

28/100

28.0%

0/100

0.0%

0

4

ウォータースタンド

浄水サーバー

27/100

27.0%

9/100

9.0%

7

5

クリクラ

宅配水ブランド

24/100

24.0%

9/100

9.0%

8

出典:Queue株式会社「LLMOナビ ウォーターサーバー・浄水器業界AI検索可視化調査」(2026年9月)

順位は、この表に掲載した5件の本文言及出現回答数に限ります。指定ドメインとその下位ドメインを参照の対象とし、別ドメインの公式サイトまで網羅した値ではありません。共起は同じ回答に両方があった件数で、参照ページが紹介の根拠だったことの証明ではありません。

指定ドメイン:プレミアムウォーター=premium-water.net/クリンスイ=cleansui.com/エブリィフレシャス=every.frecious.jp/ウォータースタンド=waterstand.jp/クリクラ=crecla.jp。

確認対象5件のいずれも本文に出ない回答は17/100(17.0%)でした。この値を「サービスが何も出ない回答」とは読み替えません。表に含めなかった会社、製品、窓口が登場する可能性があるためです。全名称の正規化を伴う業界全体の順位は、本記事では示していません。

主テーマ

回答数

確認対象内での本文言及例

導入全般

10

エブリィフレシャス 8/10(80.0%)/プレミアムウォーター 7/10(70.0%)

地域・設置対応

10

プレミアムウォーター 4/10(40.0%)/ウォータースタンド 4/10(40.0%)

世帯・職場の条件

10

プレミアムウォーター 4/10(40.0%)/クリンスイ 3/10(30.0%)

設置形態・フィルター

17

クリンスイ 11/17(64.7%)/エブリィフレシャス 4/17(23.5%)

出典:Queue株式会社「LLMOナビ ウォーターサーバー・浄水器業界AI検索可視化調査」(2026年9月)

同じ意図に近い質問も含む観測結果です。10問未満のテーマは少数例として扱います。10問以上でも統計的な信頼性や再現性を保証するものではありません。

導入全般では浄水サーバー 設置形態では浄水器ブランドが登場する

導入全般の10回答では、エブリィフレシャスが8/10(80.0%)に登場しました。一方、設置形態・フィルターの17回答では、クリンスイが11/17(64.7%)、プレミアムウォーターが1/17(5.9%)でした。全体100回答ではそれぞれ28件、29件、33件ですが、質問を分けると関係が変わります。

「初めてウォーターサーバーを契約するならどこがいい?」という質問への回答は、浄水型と宅配水型を分けて候補を整理しました。「シャワー付きの水栓に合う浄水器を提案してくれる会社は?」という質問では、水栓との適合が論点になります。同じ飲用水の検討でも、回答が説明する対象の形式が異なります。

各公式サイトでも、宅配水、浄水サーバー、浄水器としての商品案内を確認できます。記事ではその区分をそろえて読み、機種名だけの出現を親ブランドへ逆算して加えることはしていません。ブランド名が明示された回答の件数を、機種別の性能比較と取り違えないことが必要です。

設置条件を担当する商品企画・Web担当者は、寸法、水栓との適合、給水方法などの説明を今回の質問と照合できます。次回は同じ設置条件の質問を固定し、ブランド名と機種名を別集計にして、回答が条件に合う候補を挙げているかを確認します。

クリンスイは29回答に登場し 指定ドメイン参照との一致は3回答

クリンスイは本文で29/100(29.0%)に登場し、cleansui.comとその下位ドメインの参照は3/100(3.0%)でした。同じ回答で両方が記録されたのは3件、名称はあるが当該ドメイン参照はない回答は26件です。情報源としての出現と、ブランド名の出現は別の観測になります。

ウォータースタンドは本文言及27/100(27.0%)、指定ドメイン参照9/100(9.0%)、両方が同じ回答にあるのは7件でした。参照だけの回答が2件あり、サイトが参照されたことを、そのブランドが本文で利用候補になったことと同一視できません。

また、フレシャスとエブリィフレシャスは集計対象を分けました。宅配水側のfrecious.jpを、そのままエブリィフレシャスの公式サイト参照として合算していません。エブリィフレシャスについて確認対象としたevery.frecious.jpは、今回の参照元では0/100(0.0%)でした。

関連ブランドを広い会社単位でまとめれば数値は変わります。月次比較では、どの名称をまとめ、どのサイトを対象にしたかを先に固定してください。公式ページの露出を測る場合も、宅配水と浄水型の別サービスを扱うページが混ざっていないかを点検する必要があります。

地域の10問と世帯条件の10問で検索の記録が異なる

地域・設置対応の10回答では、検索を行ったという記録が9/10(90.0%)にありました。世帯・職場の条件の10回答では2/10(20.0%)です。同じ100問の中でも、テーマによって検索の記録に70.0ポイントの差がありました。

地域の質問には、設置や配送への対応を確かめる内容が含まれます。世帯条件の質問とは求める情報が異なるため、地域名だけが検索を引き起こしたとは断定できません。配送日時、契約条件などの違いも考慮する必要があります。

この差は、地域や配送を説明するページを確認する理由になります。ただし、検索が記録された回答で、自社が必ず紹介されるわけではありません。検索の有無、参照されたサイト、本文でのブランド名の三つを分けて追跡することで、どの段階の観測が変わったかを確認できます。

次回は元の10問ずつを維持し、地域以外の条件をそろえた追加質問を別枠で実施することが考えられます。質問を書き換えた場合は、元の月次結果と直接比較せず、比較条件が変わったことを明示します。

AI検索対策で次に検証すべきこと

商品・サポート部門は、設置条件、交換部品、給水・配送方法の案内を点検し、Web担当者が該当ページに反映する検証を行えます。家庭の人数や置き場所などの質問条件と、案内する製品形式が一致しているかを確認してください。再調査では、ブランド名の出現率だけでなく、条件に合わない機種が混在していないかも確認します。

実施した変更と日付を残し、元の質問群を維持して再計測します。追加した質問は別枠で管理し、率が変わった場合は分子・分母とポイント差を示してください。同時期のモデルや検索条件も記録し、ページの変更だけが原因と断定せず、回答内の説明と合わせて評価します。

調査の限界と次回検証

これは2026年9月の取得回答を対象とする単月の観測です。同業界の前月レポートや比較用引き継ぎ情報は提供されていないため、増加・減少や継続傾向は判定していません。Geminiの具体的なモデル版や履歴なども不明で、独立した同条件の100試行とみなすことはできません。

今回の出現数は、市場シェア、サービス品質、実利用者の評価、SEO順位、売上を表しません。Gemini以外のAI検索へ一般化することもできません。次回は質問文、分類、名称とドメインの範囲を固定し、実行条件の記録を補いながら比較します。

調査方法・出典

出典はQueue株式会社「LLMOナビ ウォーターサーバー・浄水器業界AI検索可視化調査」(2026年9月)です。100問と100回答を質問本文で対応付け、本文の名称、参照元、検索の記録を再集計しました。主テーマは質問文の用途を基準に1問1つへ分類し、件数を均等にする調整はしていません。

企業・サービスの役割は公式案内も確認しました(確認日: 2026-09-20 )。料金、機能、実績などAI回答に含まれる個々の主張を網羅的に検証したものではありません。未確認の条件や実績を、事実として本文へ転記していません。